ついつい省略してしまいがちな下地ですが、実はこの下地なしでは透明感のあるメイクはできません。透明感がなくなるとナチュラル感がなくなって、ただの厚塗りメイクになってしまいます。
透明感のポイントとなるみずみずしさやクスミ取りの作業はこの段階でしかできません。このステップをあとあとの化粧映えに反映させるように、上手な下地の作り方をご紹介します。
乳液を使ってみずみずしさを
朝、洗顔などのスキンケアをしたあとでも、ベースメイクの直前に絶対にしておきたいのが保湿です。このさらなる保湿によって肌の透明感がアップし、あとから使うベースメイクの伸びがよくなってナチュラル感、フィット感が全然違うものになります。
ただし使う乳液は肌表面がベトベトせずに、スッと肌の奥に浸透していくようなタイプにしましょう。
肌の上にのせる
手の甲で伸ばしたベースメイクを肌にのせていきます。頬などの広い範囲にのせるときは指にあまり力が入らないように中指と薬指の第一、あるいは第二関節まで使ってゆっくりと伸ばしていきます。決して横すべりさせてはいけません。ゆっくりパッティングするように指をしっかり密着させることが大切です。
またムラをなくすためにも、一か所にのせるのではなく、伸ばす範囲にまんべんなくベースをのせることもポイントになります。鼻などの細かい部分は指先を使いましょう。
肌の上でのばす
肌にのせたコントロールカラーやファンデーションを伸ばして広げる動きは、最も頻繁に行われるのでマスターしておきましょう、リズミカルに動く中指と薬指の指全体を使って、伸ばしていきます。伸ばす方向も基本的には肌の内側から外側に向かって細かくスイングさせるように軽くたたき伸ばしていくようにします。こうすることで肌にぴったりとフィットして、ムラがなくなり、ナチュラルに仕上がります。決して肌の上で横すべりさせるような動きはいけません。ムラになるだけでなく、下の化粧品がよれてしまいます。
たたき取って、のばす
これはスポンジを使った時の動きです。リキッドファンデーションの仕上げには必ずスポンジでパッティングをします。これはファンデーションの余分な油分を吸い取って表面をなめらかに仕上げる効果があります。さらにこうすることで、化粧もちが格段によくなります。
ファンデーションをスポンジにとってたたきのばす場合、指で伸ばすのと同じ要領で内側から外側に向かって細かくパッティングしていきます。ここでもスポンジを肌の上で横すべりさせてはいけません、スポンジは中央に人差し指の先を挟んで面をやや丸く持つと均一に力が入ります。