お家で作れるコスメシリーズ第5弾「酒かすパック」

酒かすというと何を思い出しますか?
甘酒、かす汁、奈良漬、そして魚介のかす漬けなどでしょうか。

酒かすの成分を調べてみると美白化粧品に使われている成分が豊富に含まれていることが分かってきました。

酒造りをしている杜氏の手肌は、寒い季節の水仕事が多いにもかかわらず白くてツルツルしていることが昔から知られてきました。

これは「もろみ」に常に触れているからだといわれています。

そんな酒かすの美容成分を見逃すのはもったいない。

家庭でも簡単に作れる酒かすパックをご紹介します。

さまざまな肌トラブルに効果を発揮する酒かす
酒かすには美白成分がたっぷりと含まれています。

美白成分で有名で実際に美白化粧品にも使われている「アルブチン」と「こうじ酸」。
この2つの成分は、肌の黒ずみやシミの原因となる「チロシナーゼ」という酵素の働きを阻害する効果があります。

このチロシナーゼは、肌細胞の中にある「ドーパクロム」というシミやソバカスの原因となるメラニン色素の卵のような物質です。
紫外線の刺激を受けてこのドーパクロムがメラニン色素へと変化します。

そのためこのチオシナーゼの働きを抑えてしまえば、ドーパクロムが生成されることはありません。
酒かすにはこのチオシナーゼの働きを阻害する「アルブチン」と「こうじ酸」の働きにたいへんよく似た作用をする「リノール酸」が豊富に含まれています。

酒かすパックの作り方
<用意するもの> 1週間分で2~3回分
■酒かす:100g
酒かすには「板かす」と「踏みかす」がありますが、分量は同じです。
普段スーパーなどで見かけるのは「板かす」が多いかもしれません。

踏みかすは板かすをさらに発酵させたもので、柔らかいのでパックを作るには都合がいいのですが、肌への刺激は強くなります。
もし酒かすパックをしたあとヒリヒリするようなら、酒の代わりに水を使ってみましょう。

■日本酒:板かすの場合は100ml、踏みかすの場合は50ml
■小麦粉:大さじ1

①すりばちを使って酒かすを細かくすりつぶします。このときレンジで10秒ほど温めるとやりやすくなります。

②すりつぶした酒かすに日本酒を加えます。

③酒かすと日本酒が良くなじむように混ぜ合わせます。

④柔らかさを見ながら、柔らかすぎるようなら小麦を少しずつ加えながら調節していきます。

⑤スプーンですくって、傾けた時に落ちないくらいの硬さになったら完成です。

⑥密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存し、1週間以内に使いきるようにしましょう。
酒かすパックの使い方

1週間に2~3回パックすると効果的です。
メイクを落とし洗顔後に大さじ3杯くらいの酒かすで顔全体に塗ります。
そして5分ほど放置した後、洗い落としていつものスキンケアをします。

酒かすを塗ったまま、軽くマッサージすると刺激の穏やかなスクラブ効果で毛穴の汚れがきれいに落ちます。
日本酒に含まれるアルコール成分に殺菌作用もあるので、ニキビ予防にも効果を発揮します。

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