どんなに苦しくても悲しくても、周囲からわかりにくいのが心の病気です。見た目にわからないので、説明しても理解されず、自分でも気付かないうちに深刻な病気になってしまうことさえあります。
でも、あなたの心はちゃんとサインを出しています。まずは、自分で気付いてあげましょう。セルフチェックの方法をご紹介します。
5人に1人がかかる心の病気!心はどこにあるの?
心の病気と言っても、うつ病、強迫性障害、パニック障害・不安障害、PTSD、アルコール依存症、摂食障害など、その種類も症状も様々です。専門家でも診断がしにくく、一般の人が気付くのは至難の業かもしれません。
しかし、知識を持ち、理解することで、自分で気付けるようになります。
では、心はどこにありますか?と質問したら、多くの人が心臓のある胸あたりを差しますね。しかしながら、ヒトはやはり脳で考えたり感情をコントロールしたりしているのです。つまり、心は「脳の現象」としてあるのです。
心の病気の原因は何?
心の病気の原因は何なのでしょうか?多くはストレスと言われていますが、実は「脳」と密接な関係があることがわかってきています。脳が行動や考え、感情を司っているのですから、当然不具合が起きるのも脳という訳です。
アルツハイマーなど脳が損傷を受けることによってなる病気は、ボケたり人格が変わったりと、「心が変わった」ように見えることがあります。
それと同じで、強いストレスや過度の思い込み、悩みすぎで脳が不具合を起こしている…という状態が心の病気を引き起こすと言われています。
しかし、心と脳の研究は、まだほんの一部しか解明されておらず、まだまだわからないことが多いというのが現状です。
セルフチェックして、自分で気付こう!
まず、以下の項目にチェックを入れてください。
□最近元気が出ない
□気分が沈んで憂うつ
□落ち着かない
□いつもイライラして怒りっぽい
□急に痩せたり太ったりした
□1人になりたい
□独り言が増えた
□些細なことでも何度も確かめてしまう
□胸がドキドキしたり、息苦しくなったりする
□被害妄想が激しい
□食欲がない
□寝付きが悪い、眠れない
□誰もいないはずなのに、声が聞こえる
これらの項目にチェックが多かったり、いくつかの症状が長く続くようなら、信頼できる家族や友人に相談したり、専門の機関を訪れたりしてみましょう。
心の病気は誰もがかかる可能性がある病気です。1人で思い悩むのが一番のストレスになります。
健康なライフスタイルが、心も元気にする!
ストレスを溜めない、上手につき合う…とはよく言いますが、それができれば心の病気にはかかりませんよね。
では、どうしたらいいのでしょう?
何か、好きなことを見つけてはどうでしょうか。没頭できるもの、夢中になれるものがあれば、その時間だけは余計なことを考えなくてすみます。
集中して好きなことをやれば、食事もおいしく、よく眠れます。
こうして気持ちを切りかえ、身体的に健康な生活習慣を整えれば、心も自然に健康に保てます。心と脳、身体と心、密接に繋がった自分自身です。時には思いっきり自分を甘やかして、気楽にいきましょうね!