体のゆがみが大きくあらわれるのが骨盤です。
上半身と下半身を結ぶ骨盤は、全身のゆがみが集中する場所です。
筋肉の使い方の違いが骨盤のゆがみに大きな影響を及ぼしています。
たとえば、右利きの人が歩く時は、左足を軸にして右足で蹴って進みます。
そのためにコリや痛みを起こしやすい筋肉は左側に集中します。
骨盤を正常な位置に戻してやることで、腰の両側にある腰骨の動きをスムーズにしてやります。
すると腰の後ろに力が集まって自然とヒップアップ効果が出てきます。
骨盤のゆがみは体型だけでなく内臓にも影響する
骨盤が傾いたり、ゆがんだりすると、骨盤につながる背骨が曲がってきます。
するとヒップも下がり始め、全体的に老けた体型の印象になります。
骨盤のゆがみの影響は、体型だけではありません。
お腹や腰の部分にある筋肉や内臓に圧迫を加えるため、腰痛、泌尿器系などの不調を招いてしまいます。
特に女性の場合、男性に比べると骨盤は動きやすくなっています。
これはもちろん出産に備えて、あるいは出産を経験したためです。
体のゆがみの影響を受けやすく子宮や腸、下半身への血流が圧迫されて冷え、むくみ、便秘などトラブルの元凶になっていることが多いのです。
うつぶせになって1日1回でヒップアップ
骨盤や腰椎の動きを滑らかにするストレッチです。
腰痛や婦人科系の病気にも効果が期待できます。
とくにヒップアップは1回で効果が実感できるので、始める前と後にお尻に触ってその違いを感じてみてください。
①うつぶせになって、できるだけ両脚を開きます。
リラックスして、うつぶせに寝ましょう。脚はできるだけ広く開いて、腕は軽く体の横に置きます。
手のひらは上に向けて、顔は左右どちらでも楽な方に向けておきます。
②両足の裏を合わせてお尻に近づけます。
ひざを曲げて両足の裏を合わせて、ゆっくりとかかとをお尻に近づけていきましょう。
ちょうど水泳の平泳ぎのような要領です。
できるだけお尻に近づいたら、つま先を上に向けましょう。腰が痛かったり、きついと感じたらここで2~3回深呼吸をして終わらせます。
③顔を上げて両腕を前方にのばします。
手のひらを床につけて顔を上げ前をむきます。
次に床から両手を離さないようにしてゆっくりと腕を前に伸ばしていきましょう。
④上半身を起こして背筋を伸ばしましょう。
両手を床から離さずに手前に引きつけ、ひじを支えにして上半身を起こします。
背筋を伸ばして上半身の力を腰に集中させましょう。
この状態をしばらくキープして脱力します。
後半に上半身のポーズが入ってきますが、「かかとをお尻に近づける」「つま先をできるだけ上向きにする」ことを忘れないようにしましょう。