ニキビに関する真実

ニキビ

ニキビができる本当の原因について、誤った考えが広まっています。ある人々にとってニキビは悩みの種なのに、他の人々はひどいニキビにともなうあの痛みにまったく悩まされない人生を送っている理由について、多くの人は誤解しているのです。

誤った俗説やばかばかしい先入観によって、ニキビそれ自体とは異なる問題がたくさん押し寄せてきます。ニキビに悩む人々は、治したいと必死になってありとあらゆる種類の対策を試します。食事内容を変えてみたり、思いっきり日焼けをすればニキビが永遠に消えると信じこんで試してみたりするのです。

こうした方法でニキビをなんとかおさえようと試みても、結局のところは害となってしまうかもしれません。多くの場合、さらにニキビがひどくなり、悪化の原因となってしまうこともあるでしょう。場合によっては、こうした「すぐに効く治療薬」のせいで傷が永遠に残ってしまうこともあるのです。

では、そもそもニキビとはいったい何なのでしょうか?

まず、これまで様々なことを聞かされてきたとしても、ニキビが命にかかわるようなものではないことは確かです。これまでにニキビだけのために命を落とした人は存在しません。医学上の説明によると、ニキビはホルモンのバランスが崩れることによって発生するとされ、『慢性炎症』または『全身性炎症』という名前がつけられています。

慢性炎症については、質の悪い食事を摂ることから来る消化不良が主要な原因として挙げられます。

また、顔、首、上半身、背中や、さらには胸部の皮膚の表面にある毛穴が詰まることも主要な原因となります。

ニキビには、重症度や肌へのダメージの度合いに基づいて、以下のような5つの種類があります。

面皰
丘疹
膿疱
結節
嚢腫

黒ニキビや白ニキビのような症状は面皰に属しており、嚢腫をともなうものについては結節に属します。

ニキビをあらわす別の言葉に『尋常性ざ瘡』があります。これはニキビの種類を指し、一般的には思春期に発生します。

主に背中、顔、および胸部で発生します。尋常性ざ瘡は十代の男女どちらにも発生します。18歳から19歳の男子の場合、ほぼ3割から4割が経験します。女子の場合は、一般に16歳から18歳で経験します。

つづいて、重症度を判別できるニキビの各分類にどのような特徴があるのかについて説明します。

黒ニキビ

細菌、死んだ皮膚細胞や皮脂を皮膚の表面へと排出するための皮膚の毛穴が部分的にふさがっている場合に黒ニキビが発生します。

黒ニキビの黒ずんだ色は、汚れているためではありません。したがって、定期的に顔を洗えば黒ニキビが発生しなくなるわけではないのです。黒ニキビは固く、あとを残さず治るまでに通常は数日かかります。

白ニキビ

黒ニキビとは反対に、毛穴が完全にふさがった場合、白ニキビが発生します。

白ニキビは皮脂、細菌や死んだ皮膚細胞が皮膚の表面で詰まることによって発生し、ほんの短期間で治ります。

丘疹

痛みをともない、隆起部分が炎症を起こして赤くなります。頭部は存在しません。

膿疱

膿疱は、一般に「吹き出物」と呼ばれるタイプのニキビです。白ニキビと非常によく似ていますが、中心部が白または黄色をしており、必ず炎症をともないます。

結節

結節は大きな吹き出物で、数カ月にわたって残ったままになる場合もあります。痛みを伴うこともあるため、治療が難しくなります。結節は皮膚の表面にできた固い隆起で、治った後に傷あとが残ることも非常に一般的です。

結節があると思われる場合には、患部をこすらないようにしてください。こすると、大きな外傷が残り、結節が広がり、さらに症状の継続期間が延びてしまうかもしれません。

ひとりで結節の治療を試みようとしてはいけません。そのかわりに皮膚科の診察予約をとって、専門医の助けを得てください。結節については、市販薬や家庭用の治療薬では対処が難しいのです。

嚢腫

結節と同じように嚢腫でも、患部が大きく固くなっていることが感じられるかもしれません。嚢腫は皮膚の下で、なんと丸いボールほどの大きさになることもあるのです。

中には液体が詰まっており、やはり大いに痛みを伴います。嚢腫をこすったり、つぶそうとしたりしてはいけません。細菌が皮膚のさらに奥深くへもぐりこみ、患部が拡大してしまうからです。

また、私たちの多くが人生においてときどき経験してきた一般的なニキビとは異なり、重症度が高いとみなされ、医師による治療を受けなくてはいけない4つの種類のニキビもあります。

集簇性ざ瘡

最も重症度の高いニキビで、複数の結節が複雑に連結しており、たくさんの黒ニキビが含まれています。患部は潰瘍化する恐れがあり、その場合には皮膚の表面が変形したり深い傷が生じたりすることがあります。

集簇性ざ瘡は通常、顔、背中、腰、上腕およびももで発生します。

集簇性ざ瘡は通常18歳から30歳の人々に生じ、女性よりも男性によくみられます。

また、集簇性ざ瘡は長年にわたって活動を停止したまま潜伏し、なにかがきっかけとなって再びニキビを発生させる可能性があることについても注意しなくてはいけません。今のところ、集簇性ざ瘡の原因についてはわかっていません。

電撃性ざ瘡

重症度の高いこの種のニキビは、集簇性ざ瘡が突発的に発生するもので、一般には若い男性にみられます。

潰瘍性のニキビをはじめとする重症の結節性嚢腫の症状を容易に識別できます。集簇性ざ瘡で通常見られるように、電撃性ざ瘡は四肢および顔面の広い範囲で発生します。中には、外観を損なうほどの傷ができる場合もあります。

電撃性ざ瘡の独特の症状としては、発熱、特にひざや腰といった関節の痛み、さらに程度は個人により様々ではあるものの体重減が見られることなどが挙げられます。

グラム陰性毛包炎

グラム陰性毛包炎はかなりひどいニキビの形態で、細菌による感染で発生した濾胞の炎症が原因となります。

この症状は、膿疱と嚢腫により特徴づけられます。

ある場合では、尋常性ざ瘡の治療のために長期にわたって抗生物質を服用した結果として生じるとされています。

この形態のニキビが『グラム陰性』と呼ばれる理由は、グラムが臨床検査において微生物の検出に使用される青い染色剤の一種であるという事実と関係があります。青く染色されない細菌を『グラム陰性』と呼ぶのです。

その他のひどいニキビ、または重症のニキビの形態と同じく、グラム陰性毛包炎はめったに発生しません。また、男女どちらでも発生が報告されており、どちらでよく発生するのかについてはわかっておりません。

顔面膿皮症

顔面膿皮症は女性にのみ発生します。通常、対象となるのは20歳から40歳までの女性です。

特徴としては、大きくて痛みの伴う結節、膿疱および外傷を残すこともある炎症が挙げられます。

また、これまでニキビができたことのない女性の皮膚に突然発生することがあります。

一般に、顔面膿皮症は範囲が顔面に限定され、症状が1年以上続くことはありませんが、非常に短期間で大きな外傷を残す可能性があります。

ケロイドざ瘡は、みみずばれのようなニキビで男女を問わず発生しますが、主に男性で多くみられます。

一般に、ケロイドざ瘡は首の周囲に発生します。首、肩や上背部で炎症を起こした丘疹や膿疱がさらに大きな嚢胞や結節へと発達すると、皮膚は非常に脂っぽくなり、これがやがて萎縮性瘢痕やケロイドとなります。

その他の種類のニキビには、以下のものが含まれます。

* 酒さ性ざ瘡 – 中高年者層で最も一般的にみられるニキビで、あご、鼻、ほお、および額にできる赤い発疹が特徴です。

* 集簇性ざ瘡 – 非常に炎症性の高いニキビで、面皰、結節、膿瘍および排膿性の洞管をともないます。

* 電撃性ざ瘡 – 皮膚病やニキビが重症となった形態で、集簇性ざ瘡など別のニキビの治療に失敗した結果として発生することがあります。

通常、ニキビは十代のうちに発生しますが、大人になるとニキビに免疫ができるというわけではありません。治療法を間違えると、一生ニキビで苦しむことになるかもしれません。

ニキビをなんとか治療しようとする人が直面する多くの問題の中には、ニキビの原因について間違った情報源が一般にひろく浸透していることが含まれます。

誤った俗説やばかばかしい先入観によって、ニキビそれ自体とは異なる問題がたくさん押し寄せてきます。ニキビに悩む人々は、治したいと必死になってありとあらゆる種類の対策を試します。食事内容を変えてみたり、思いっきり日焼けをすればニキビが永遠に消えると信じこんで試してみたりするのです。

こうした方法でニキビをなんとかおさえようと試みても、結局のところは害となってしまうかもしれません。多くの場合、さらにニキビがひどくなり、悪化の原因となってしまうこともあるでしょう。場合によっては、こうした「すぐに効く治療薬」のせいで傷が永遠に残ってしまうこともあるのです。

症状をやわらげる解決策や治療法は見つからず、問題は往々にして複雑化してしまいます。間違った俗説に基づく間違ったアドバイスを受けて治療を行っても、効果があがらないばかりか、重症のニキビの場合にはさらに傷が深くなるおそれもあります。

間違った俗説がニキビ一般に関する理解、そして具体的な治療方法の理解におよぼす影響を考慮すると、まずは非常によく知られている誤った俗説について簡単にまとめて、誤解を解き、真実を知るところから始めるのが賢い取り組み方ではないかと思います。

誤った俗説その1: ニキビができるのは清潔じゃないから

顔などのニキビができた部分をどれだけ頻繁に、どれほどきちんと洗うかは重要ではありません。洗う頻度は、治療や予防とは関係ないのです。実をいうと、しっかりごしごし洗ってしまうと皮膚に強い刺激を与えることになり、良くなるどころかニキビを悪化させてしまいかねません。

心配した両親や誤った俗説を信じている人たちから、この俗説について聞かされているかもしれませんが、ニキビは清潔ではないために発生するわけではありません。

ただし、清潔にしておくことは重要です。清潔な状態をたもち、治療薬を使用するならば、ニキビの影響をおさえる助けとなるでしょう。

通常の場合、1日に何度も強く洗うのではなく、マイルドな石けんで1日2回から3回洗った後、こするのではなく軽くはたいて乾かすことが推奨されます。

誤った俗説その2: ニキビができるのは食べ物のせい

『チョコレートは食べちゃダメ、ニキビができるよ!』『脂っぽい物を食べるとニキビができるって言うよね』

こんな話や似たようなことを言われたことがおありになるのではありませんか?

つまるところ、食べたもののせいでニキビができるのだということが言いたいわけです。しかし、これは真実ではありません。この俗説は、ニキビの原因について最も広く知られた俗論となっています。

食事とニキビの原因についての関連性を探る大規模な科学的調査が実施されていますが、決定的な証拠はまったくつかめていません。

ただし、我々はみんなひとりひとり異なっていることを忘れてはいけません。ある人々はなにか特定の食品を摂取した後、ニキビが突然に悪化することに気づくかもしれません。この食べ物の種類は各人によって異なることでしょう。

たとえば、チョコレートを食べた後で悪化することに気づく人もいるかもしれません。一方で、チョコレートを食べてもなんの影響もない人もいます。ところが、その人たちはコーヒーやカフェイン入り飲料を飲みすぎるとニキビが悪化することに気づくのです。

今、挙げたのはたんなる例にすぎませんが、考慮に入れる価値があるかもしれません。ニキビに影響を及ぼす食物や飲料があるように思われるなら、その摂取をひかえることで効果があるかどうかを試してみましょう。

誤った俗説その3: ニキビができるのはストレスや不安のため

ストレスはニキビの直接の原因ではありませんが、ある種のストレスがコルチゾールと呼ばれるホルモンを作り出す原因となることは事実です。コルチゾールは、発生中のニキビに刺激をあたえることがあります。極度のストレスに対処したり、抑うつなどの感情の問題を制御したりするために服用する薬剤が、間接的にニキビができる要因となることもあります。

実際、ある医薬品では副作用としてニキビが挙げられています。

誤った俗説その4: ニキビは勝手に消える

たいていの場合、ニキビは勝手に消えるものではありませんし、きれいに消すためには治療が必要となります。

最近は様々なニキビ治療薬が手に入りますし、どんな薬が素晴らしい効果をもたらすのか調べてみない理由はありません。ただし、皮膚科専門医に相談し、その指示に従って別の治療法を試す必要がある場合もあります。

誤った俗説その5: 日焼けするとニキビは消える

実のところ、日焼けは逆効果です。

日焼けマシーンや日光浴で肌を焼くと、当初はたしかに改善されたように思えるかもしれませんが、実をいうと日焼けしてもニキビを隠すことにしかなりません。実際のところ、日光は皮膚を乾燥させ、刺激を与え、これがさらなるニキビの発生へとつながりかねないのです。

もうひとつ注意すべき点を挙げると、日焼けをする時には油やその他の化学物質が含まれていない日焼け止めを使用するようにしましょう。これらは毛穴を詰まらせて、ニキビを悪化させる恐れがあります。(日焼け止めのラベルにノンコメドジェニックまたはノンアクネジェニックと書かれているかどうかを確かめましょう。)

誤った俗説その6: ニキビはつぶせば消える

こちらもまた真実のように思えるかもしれませんが、誤った俗説です。

つぶしてしまうと、すぐに治るどころか状態は悪くなってしまいます。白ニキビの頭をつぶすと、中の細菌が皮膚のさらに奥深くへ食い込み、症状は悪化し、結局は傷跡が残ってしまいます。

誤った俗説その7: ニキビは若い人にしかできない

ニキビは25歳から44歳の約25%から30%にできる、というのが真実です。したがって、ニキビは十代だけの問題なのだという俗説はこれまた誤りなのです。

以上、ニキビに関する誤った俗説についてまとめましたが、自分の思い込みで判断しないで必ず信頼できる情報を調べて、適切な薬や治療法を確認してください。

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