■奥出雲町に今も残る、スローで美しいくらし。 3/3■

奥出雲町のいま、そして、わたしたちの思い。

さて、そういう連綿としたつながりが、今の奥出雲町のたたずまいに、つながっている。人々は心豊かに昔ながらの知恵を生かしながら暮らし、中国山脈は今でも美しく微笑んでいる。
でも、そろばんもたたらも時代とともに産業規模を縮小し、高度経済成長期からそれに続くバブル時代には、若い世代は便利なくらしを求め、都会へと出て行ってしまった。

今、奥出雲町は、総務省お墨付きの、過疎化地域だ。
高齢化も進んでいる。2005年、日本全国では、大体5人に1人が65歳以上という状態だが、奥出雲町では、それが、3人に1人。
悲しいかな、使われなくなったリッパな公共施設もちらほら見かける。

ところが、バブルも弾けて10年。2000年代になってから、スローライフだとか、ロハス(健康で持続可能なライフスタイル)だとかいう言葉がさけばれ始めた。

戦後ずっと走り続けてきた団塊の世代ももう定年。
ながい不況の影響もあってか、湯水のようにお金を遣い、都会できらびやかな生活をするだけが幸せじゃない、のんびり心豊かに暮らしたい、という人が増え始めているのだ。

この機運をチャンスと考えて、奥出雲町は「マクロビオティック」のふるさととして、スローで心豊かな生活文化、健康を発信する地となり、人々を癒す土地として、生まれ変わればいいんじゃないかなぁと、【奥出雲食房】では、考えている。

農業も工業も、とても中国をはじめとする諸外国の価格には追いつかなくなってきているわけだし…いまだ汚染されていない水や豊かな大地を生かし、外国には勝てないような、付加価値のあるオーガニックの農産物を作ったり、エコツーリズムを発展させて、都会から人に来てもらったり…。そんな、持続可能で、地に足付いた産業を基盤とする「理想郷」がこの地に生まれたらいいなぁ。そうすれば、定年後世代も、若い人も、もっとこの地を知り、訪れてくれるんじゃないかな…。

21世紀のいま、夢物語じゃないと思うんだよね。オーストラリアのマレニーという町は、そうして、生まれ変わったんだもの。

長くなってしまいましたが、わたしたちは、そんな思いで、このサイトを始めることにしたんです。
あなたさまに、みなさまに、奥出雲町の人々に、愛されて、支えられて、やっていけたらいいなぁ。よろしくお願いいたします。

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